【保存版】中小企業がホームページを自社運用するためのCMS導入完全ガイド

はじめに

ホームページの重要性がますます高まる中、「自社でホームページを管理・運用したいけれど、どのように始めたらいいのかわからない」「更新が大変そうでハードルが高い」と感じている中小企業の方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、中小企業がホームページを自社運用する際に役立つ「CMS（コンテンツ・マネジメント・システム）」の導入メリットと、WordPressをはじめとしたCMS活用のポイントをわかりやすく解説します。自社運用のハードルをぐっと下げるためのコツをまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

なぜ今、中小企業がホームページを自社運用すべきなのか

1. 競合との差別化が必要

インターネットを通じた情報収集が当たり前になった今、ホームページは企業の「顔」といっても過言ではありません。ユーザーは複数の企業サイトを比較検討し、よりわかりやすく、魅力的な情報が載っている会社を選ぶ傾向にあります。

2. 情報をタイムリーに発信できる

外部の制作会社に更新を依頼すると、どうしてもタイムラグが発生します。しかし、自社運用であれば新商品や新サービスの情報、最新ニュースなどをタイムリーに発信可能。適切なタイミングで情報を更新することで、集客や売上につなげやすくなります。

3. コストの最適化

外部への依頼の場合、都度コストがかかるだけでなく、やりとりに時間がかかりがちです。自社で運用できる体制を整えれば、ランニングコストを抑えつつ、スピーディーに修正やアップデートができるメリットがあります。

CMS（コンテンツ・マネジメント・システム）とは？

CMS（Content Management System）とは、専門的なプログラミングの知識がなくても、ウェブサイトの文章・画像などのコンテンツを管理・更新できるシステムの総称です。
代表的なCMSとしてはWordPressやMovable Type、国産CMSではEC-CUBEなどが知られています。近年は、無料で使えるオープンソースのWordPressが特に人気を集めています。

CMS導入による5つのメリット

1. 簡単に更新できる

管理画面にログインしてテキストや画像を変更するだけで、誰でも簡単に更新作業が行えます。HTMLやCSSなどの高度な知識がなくても運用できるため、担当者の負担が軽減されます。

2. SEO対策を強化しやすい

CMSにはSEOに有利なプラグイン（機能拡張）やテンプレートが多く存在します。ページのタイトルやディスクリプションなども管理画面から簡単に編集できるため、検索エンジンでの上位表示を目指しやすいのがポイントです。

3. コスト削減・時間短縮

外部の制作会社に都度依頼していた更新費用を抑えられるだけでなく、やりとりに費やしていた時間も大幅にカットできます。自社スタッフで対応する分、確認や修正がスピーディーに進むでしょう。

4. デザインや機能のカスタマイズが柔軟

CMSはテーマやテンプレートの切り替えが容易なため、リニューアルやデザイン変更を比較的簡単に行えます。また、プラグインを追加することで問い合わせフォームやSNS連携など、新たな機能をすぐに導入できます。

5. 複数人での運用管理が可能

複数の担当者がいる場合でも、ユーザーごとに権限を分けて運用できます。記事作成や編集・公開をそれぞれ担当分担することで、運用体制を構築しやすくなります。

代表的なCMS「WordPress」の特徴

CMSの中でも、WordPressは世界中のWebサイトの約40％以上が利用している（日本では国内のCMS市場全体の84.4％が利用）といわれるほどポピュラーな存在です。以下にWordPressの代表的な特徴をまとめます。

• 無料で使えるオープンソース：基本的にライセンス費用は不要
• 豊富なテーマやプラグイン：デザインや機能を簡単に拡張できる
• ユーザーコミュニティが活発：日本語の情報が充実しており、困ったときに解決しやすい
• SEOに強い構造：検索エンジンとの相性が良いテーマやプラグインが多数存在

CMS導入で押さえるべきポイント

1. 導入目的の明確化

まずは、自社がホームページを通じて達成したい「目的」を明確にしましょう。たとえば、「新規顧客の獲得」「既存顧客の情報共有」「採用ページの強化」など。目的をはっきりさせることで、デザインや構成・プラグインなどの選定がスムーズに進みます。

2. 予算とスケジュール管理

CMS導入には、サーバー・ドメイン費用やデザイン・カスタマイズ費用などが発生します。また、WordPressの場合はテーマやプラグインによる追加費用も考慮が必要です。どの程度の予算を用意できるのか、いつまでに公開・リリースしたいのか、スケジュールも含めて計画を立てましょう。

3. セキュリティ対策

WordPressをはじめとしたCMSは便利な反面、世界的に利用者が多いことからセキュリティリスクが高まりやすいです。定期的なアップデートやセキュリティプラグインの導入、バックアップ体制の整備など、「セキュリティ対策」が欠かせません。

4. 運用担当者のスキルセット

完全に外注する場合でも、最低限の更新作業は自社で行えるよう担当者のスキルアップを図りましょう。基本的な更新手順や画像のリサイズ、テキストの編集などを習得しておくと、運用がスムーズです。

WordPress運用を成功させるための具体的な手順

ここからは、代表的なCMSであるWordPressを使った自社運用の流れを解説します。

1. サーバー・ドメインの取得

WordPressを運用するには、まずサーバーと独自ドメインが必要です。中小企業であれば、レンタルサーバーを利用するのが一般的。月額費用やサポート体制、セキュリティ面を比較し、自社の規模に合ったプランを選びましょう。

2. WordPressのインストール

レンタルサーバーの多くは「WordPress簡単インストール」機能を提供しています。ボタンを数回クリックするだけでWordPressの基本設定まで完了するため、プログラミングの知識は不要です。

3. テーマ・プラグインの選定

WordPressには無料・有料を含め非常に多くのテーマやプラグインがあります。

• テーマ：サイト全体のデザインやレイアウトが決まるため、目的や業種に合ったものを選びましょう。
• プラグイン：SEO対策やセキュリティ強化、問い合わせフォーム、SNS連携など、必要な機能を追加するために導入します。入れすぎると動作が重くなることもあるため、厳選が大切です。

4. 固定ページ・投稿ページの使い分け

WordPressには大きく分けて以下の2種類のページがあります。

• 固定ページ：会社概要・サービス紹介・お問い合わせなど、あまり変更しないページ
• 投稿ページ：ブログやニュースなど、定期的に追加・更新するコンテンツ

この使い分けを理解することで、より効果的に情報発信が行えます。

5. 定期的な更新とコンテンツ強化

WordPress導入後は、定期的にサイトを更新し続けることで検索エンジンからの評価も上がりやすくなります。ブログ記事やお知らせ、実績紹介など、オリジナルコンテンツを充実させましょう。

• キーワード選定：ターゲットとなるユーザーが検索しそうな言葉をリサーチ
• 読みやすい文章構成：見出しや箇条書きを活用し、情報を整理
• 適切なメタ情報（タイトルタグ、ディスクリプション）：SEOで重要な要素

CMS活用の注意点と対策

1. セキュリティリスク

WordPressは世界的に利用者が多いため、悪意ある攻撃者に狙われる可能性があります。下記の対策を心がけましょう。

• こまめなバージョンアップ：WordPress本体やプラグイン、テーマの更新を怠らない
• セキュリティプラグインの導入：WAF（Web Application Firewall）やログイン試行回数制限などを設定
• 定期バックアップ：万が一の不正アクセスやシステムトラブルに備え、バックアップを習慣化

2. プラグインの過剰導入による不具合

便利だからといってプラグインを入れすぎると、サイトの表示速度が遅くなったり、互いのプラグイン同士でコンフリクト（競合）を起こしてエラーの原因になります。厳選した必要最低限のプラグインのみを導入することが大切です。

3. 定期的なメンテナンス

更新作業を担当するスタッフが異動や退職などで不在になる可能性も考慮し、複数人で分担しながら定期メンテナンスができる体制を整えましょう。担当者が変わっても、引き継ぎがスムーズになるよう、運用マニュアルを作成しておくと安心です。

まとめ：ホームページ運用を成功させるポイント

中小企業がホームページを自社運用する際は、「CMS（WordPressなど）の導入」が大きな助けになります。以下のポイントを押さえると、より効果的に運用が可能です。

• 導入目的を明確にする
• 予算とスケジュールをしっかり管理
• セキュリティ対策を万全に行う
• 継続的な更新でSEOとユーザー満足度を向上
• 複数人で運用管理し、属人化を防ぐ

もし、WordPressやホームページ運用に関する知識が足りない、あるいは初期設定やデザイン面で不安がある場合は、専門家やフリーランスのWeb制作パートナーに相談してみることをおすすめします。

東京でフリーランスとして活動している私も、ホームページのリニューアルや新規構築、集客施策の相談を承っています。
「自社サイトをCMS化して運用効率を高めたい」「更新がしやすいホームページにリニューアルしたい」「SEO対策とコンテンツマーケティングで問い合わせを増やしたい」など、お困りごとがあればお気軽にお問い合わせください。

ホームページは作って終わりではなく、継続的な運用によってこそ効果を発揮します。自社に合ったCMSを導入し、上手に活用して、ビジネスの成長につなげていきましょう。