WEB制作デザイン研究所の代表の福永です。
2026年7月4日に栃本常善さんが講師を務める「Webサイト運用支援者養成講座」のDay1に参加しました。
この講座では、ホームページを制作して納品するだけではなく、公開後の運用を通じて、お客様の問い合わせや売上につなげるための考え方や支援方法を学びます。
Day1では、Webサイト運用支援の全体像をはじめ、目標から逆算した運用計画、集客につながるページの作り方、クライアントとの伴走方法などについて学びました。
Webサイト運用支援者養成講座に参加した理由
私はこれまで、中小企業のお客様を中心に、WordPressを使ったホームページ制作やリニューアル、既存サイトの修正・改善などに携わってきました。
ホームページを制作する中で、以前から強く感じていたことがあります。
WEB研福永ホームページは、公開して完成ではありません。
公開後に改善を続け、少しずつ育てていくことが大切です。
デザインを新しくしたり、スマートフォンで見やすくしたりすることも重要です。
しかし、ホームページから問い合わせを増やすためには、見た目を整えるだけでなく、次のような取り組みも必要になります。
- お客様が検索している内容を調べる
- 商品やサービスの魅力を分かりやすく伝える
- 必要なサービスページや事例を増やす
- 検索順位やアクセス状況を確認する
- 問い合わせにつながっているか検証する
- 数字をもとにページを改善する
こうした公開後の支援について、より体系的に学び、お客様の事業に貢献できる提案力を身につけたいと考え、今回の講座に参加しました。
Day1で特に印象に残った学び
1.AI時代に求められるのは、作る技術だけではない
AIやWeb制作ツールの進化によって、ホームページや文章、画像などを以前より手軽に作れるようになりました。
しかし、AIやWebツールを導入すれば、自動的にWeb集客が進むわけではありません。
特に中小企業では、次のような問題が起こりやすくなります。
- 何を作るべきか判断できない
- AIやWebツールを試す時間を確保できない
- 本業とWeb担当を兼任している
- ページを作った後の改善まで手が回らない
- 一時的に取り組んでも、施策を継続できない
例えば、AIにブログ記事を書かせること自体は可能です。
しかし、
- どのようなお客様を集めたいのか
- どのキーワードを狙うのか
- どのページから作るべきなのか
- 作った記事をどこへつなげるのか
- 公開後に何を確認して改善するのか
まで決めなければ、問い合わせにつながるWebサイトにはなりません。
そのため、これからのWeb支援者には、制作技術に加えて次の3つの役割が求められます。
リーダーシップ
目標に向かって、次に何を行うべきかを考え、主体的にご提案します。
寄り添う力
お客様の人員、知識、予算、社内事情を理解し、実行できる計画を一緒に考えます。
実行支援
助言するだけでなく、必要に応じてページ制作や分析、改善も代行し、施策が止まることを防ぎます。
AIを操作できることだけが価値になるのではありません。
AIや専門知識を活用して、何を行うべきかを選び、実行し、検証と改善まで前へ進めることに、Webサイト運用支援の価値があると考えています。
2.制作会社の保守とWebサイト運用支援では、目的が異なる
制作会社によって提供内容は異なりますが、ホームページの制作・保守を中心とした支援と、問い合わせや売上につなげるためのWebサイト運用支援では、目的や進め方が異なります。
| 比較項目 | 制作・保守を中心とした支援 | Webサイト運用支援 |
|---|---|---|
| 主な目的 | ホームページを制作・公開し、正常な状態を維持する | Webサイトを活用して問い合わせや売上につなげる |
| 公開後の対応 | 更新依頼、不具合、セキュリティなどに対応する | 目標から逆算して、必要な施策を継続的に提案する |
| ページ追加 | お客様から依頼を受けて制作する | 検索ニーズや優先順位を調査して企画・制作する |
| データ確認 | 契約内容に応じてアクセスを確認する | 検索順位、アクセス、問い合わせを定期的に確認する |
| ミーティング | 必要な場合に実施する | 定例ミーティングで数字やタスクを共有する |
| 改善提案 | 依頼された箇所を中心に改善する | データをもとに、次に必要な施策を提案する |
| 支援者の役割 | 制作者・保守管理者 | 戦略と実行を支える伴走パートナー |
保守管理では、主に次のような対応を行います。
- WordPressやプラグインの更新
- バックアップ
- セキュリティ対策
- 不具合対応
- 軽微な文章・画像修正
これらは、Webサイトを安全かつ正常に維持するために欠かせないものです。
一方、Webサイト運用支援では、サイトを正常に保つだけでなく、次のような取り組みまで行います。
- 目標やKPIを決める
- 顧客・競合・検索ニーズを調査する
- 集客につながるページを企画する
- サービスページや事例を追加する
- 検索順位やアクセスを確認する
- 問い合わせ内容や成約状況を確認する
- データをもとに既存ページを改善する
- 定例ミーティングで次の施策を決める
- タスクや進捗を管理する
保守管理は、Webサイトを安全に維持するための「守り」です。
Webサイト運用支援は、サイトを活用して問い合わせや売上につなげるための「攻め」まで含みます。
どちらか一方だけが重要なのではなく、安全に維持しながら、継続的に育てていくことが大切です。
3.Webサイト運用は、ブログを更新することだけではない
「ホームページの運用」と聞くと、ブログやお知らせの更新を思い浮かべる方も多いと思います。
もちろん情報発信も大切です。
しかし、目的や計画を持たずにブログを更新するだけでは、問い合わせにつながらない場合があります。
Webサイト運用には、次のような取り組みが含まれます。
| 運用項目 | 主な内容 |
|---|---|
| 目標設定 | 問い合わせ数や採用応募数などの目標を決める |
| 調査 | 顧客、競合、検索キーワードなどを調べる |
| ページ制作 | サービス、事例、料金、FAQなど必要なページを増やす |
| SEO対策 | 検索する人の悩みに合ったページを作る |
| アクセス解析 | 検索順位やアクセス、問い合わせ状況を確認する |
| ページ改善 | データやお客様の反応をもとに内容や導線を見直す |
| 進捗管理 | 実施する施策や担当、期限を決めて進める |
特に印象に残ったのは、検索する人の状況に合わせて、必要なページを用意するという考え方です。
例えば、一つのサービスを紹介する場合でも、お客様が知りたいことは一つではありません。
- サービスの詳しい内容
- 料金や費用の目安
- 実際の事例
- よくある質問
- 他社との違い
- 対応地域
- 依頼するまでの流れ
これらを一つのページへ無理に詰め込むのではなく、検索する人の目的に合わせてページを用意することが大切です。
ホームページを公開した後も、お客様の悩みや検索ニーズに合わせてページを増やし、改善を続けることで、より役立つサイトへ育てていくことができます。
4.内製か外注かではなく、役割分担を決める
Webサイトの運用は、「すべて社内で行う」か「すべて外部へ任せる」かの二者択一ではありません。
会社の人員や知識、担当者が使える時間に合わせて、役割を決めることが現実的です。
| お客様の状況 | 適した支援方法 |
|---|---|
| 社内に専任のWeb担当者がいる | 戦略、分析、企画を外部が支援し、更新作業は社内で行う |
| 担当者はいるが、本業と兼任している | 素材提供や確認は社内で行い、制作・分析は外部へ依頼する |
| Web担当者がいない | 実務の多くを外部へ任せ、社内では情報提供と承認を行う |
| 将来的に社内運用したい | 最初は外部が代行し、手順を整えながら徐々に引き継ぐ |
中小企業では、Web担当者が営業、総務、広報などの仕事と兼任していることも珍しくありません。
その状態で、調査、文章作成、ページ制作、アクセス解析、改善までをすべて社内で行おうとすると、通常業務が優先され、Web施策が止まりやすくなります。
一方、Web制作者だけでは、現場の詳しい情報や、お客様からよく聞かれる質問、実際の事例までは把握できません。
そのため、
お客様側でしか分からない情報はご提供いただき、専門的な調査・制作・分析・改善はWeb支援者が担当する
という役割分担が、無理なく継続しやすい形です。
3.成果を出すには、お客様との協力関係が欠かせない
Webサイトの運用は、制作会社だけですべて完結するものではありません。
サービスの詳しい内容や現場での取り組み、お客様からよく聞かれる質問、実際の事例などは、その会社の方が最もよく知っています。
そのため、成果につながるホームページを育てていくには、次のような役割分担が必要です。
お客様にご協力いただくこと
- 商品・サービスの詳しい情報
- 施工事例や実績
- 写真や資料のご提供
- 実際に寄せられた問い合わせ
- 現場でよく聞かれる質問
- 問い合わせ後の商談や成約状況
Web制作者が行うこと
- 情報の整理とページ構成
- 検索ニーズや競合の調査
- 文章やデザインへの落とし込み
- ページ制作と改善
- アクセスや成果の確認
- 次に必要な施策のご提案
- タスクや進捗の管理
お互いの役割を明確にし、定期的に状況を確認しながら進めることで、施策が途中で止まりにくくなります。
私自身、お客様のご要望を引き受けすぎてしまうことがあります。
しかし、何でも安請け合いするのではなく、成果を出すために必要な役割分担や作業範囲を最初に丁寧にお伝えすることも、長く伴走するためには大切だと学びました。
今回の学びを、今後のWeb制作に生かしていきます
Day1で学んだ内容を踏まえ、今後はホームページを制作する際に、公開時のデザインや機能だけではなく、公開後にどのように育てていくかも、これまで以上に考えていきます。
目的と目標を確認する
まずは、「なぜホームページを作るのか」「どのようなお客様から問い合わせを増やしたいのか」を確認します。
問い合わせ数、採用応募数、資料請求数など、Webサイトに求める役割も整理します。
必要なページを設計する
お客様の事業内容や強み、競合、検索ニーズを整理し、必要なサービスページ、事例、料金、FAQなどを設計します。
役割と運用計画を決める
誰が、何を、いつまでに行うのかを決めます。
お客様にご用意いただく情報とこちらで行う調査・制作・分析などを明確にします。
タスクと進捗を共有する
実施する施策、担当者、期限を整理し、定期的に進捗を確認します。
作業が止まった場合も、その原因を確認して次の行動につなげます。
公開後の状況を確認する
検索順位、表示回数、アクセス数、問い合わせ状況などを確認し、実施した施策によってどのような変化が生じたかを見ていきます。
データをもとに改善する
結果を確認しながら、文章、導線、ページ構成などを改善し、次に必要な施策をご提案します。
一度改善して終わりではなく、計画・実行・確認・改善を繰り返していきます。
「作って終わり」ではなく、成果につながるホームページへ
ホームページ制作では、きれいなデザインや使いやすさも重要です。
しかし、本来の目的はホームページを作ることではなく、ホームページを通じて、お客様の事業やサービスを必要としている方に届けることだと考えています。
今回の講座を通じて、Web制作者には制作技術だけでなく、次のような力が必要だと改めて感じました。
- お客様の事業を理解する力
- 目標から逆算して計画する力
- 必要な施策を提案する力
- ページやコンテンツを制作する力
- 数字を確認して改善する力
- 施策を止めずに進行する力
これまで培ってきたWordPress制作、SEO、アクセス解析の知識に、今回学んだWebサイト運用支援の考え方を加え、今後もお客様の問い合わせや売上に貢献できるホームページ制作・改善に取り組んでまいります。
Day1は講座の最初の回です。
これからも学んだことを実際の仕事で一つずつ実践し、お客様に安心してご相談いただけるWeb制作パートナーを目指してまいります。
ホームページについてお悩みではありませんか?
ホームページを社内だけで運用できる会社もあります。
一方で、次のような状況では、外部のWeb支援者と一緒に進めた方が、施策を継続しやすくなります。
- ホームページを公開してから、ほとんど更新していない
- 何を更新すれば問い合わせにつながるのか分からない
- Web担当者が他の仕事と兼任している
- Googleアナリティクスやサーチコンソールを活用できていない
- 制作会社へ何を依頼すればよいか分からない
- サービスや事例ページを増やしたいが、時間が取れない
- 問い合わせが増えない原因を分析できていない
- 毎月行うWeb施策が決まっていない
- 一度施策を始めても、途中で止まってしまう
これらに該当するからといって、社内の努力が足りないわけではありません。
多くの場合は、Webサイト運用を継続するための担当者、時間、優先順位、進行管理の仕組みが不足しています。
外部のWeb支援者が入ることで、
- 目標を整理する
- 優先順位を決める
- 必要なページを制作する
- 数字を確認する
- 次の施策を提案する
- タスクが止まらないように管理する
という運用の流れを作りやすくなります。
ホームページを作った後、何から改善すべきか分からない方へ
WEB制作デザイン研究所では、現在のホームページを確認し、問い合わせにつながりにくい原因や、優先して改善したいポイントをご提案する「無料ホームページ診断」を行っています。
診断では、デザインだけでなく、次のような視点から確認します。
- 自社の強みが伝わっているか
- 必要なサービスページが用意されているか
- 問い合わせまでの導線が分かりやすいか
- 検索ニーズに合ったページがあるか
- スマートフォンで使いやすいか
- 今後どのような情報を追加すべきか
社内で対応できることと、外部の支援を活用した方がよいことを整理したい方も、お気軽にご相談ください。
無理な営業は行っておりません。

